尊敬

タイトルとは全く関係ない画像( *´艸`)
なーちゃんの定位置(結構疲れる)


私、四人兄妹の末っ子。
長男(三年前に亡くなった)とは九つ違い。
長女とは七つ違い。
次女(現在同居中)とは三つ違い。
で、長女の話。

今年69歳になった長女は、婚家先の姑が詩吟が好きで習っていた関係で結婚してから詩吟を初めてから40年以上になる。
長女自身も詩吟の魅力に憑かれ好きで続けていたのだけど、コロンビア主催のなんちゃらコンクールで全国一位になって地方紙に出たこともあるくらいの実力。
地元の詩吟関係ではファンも多く個人指導を受けに来る人も居る。
地元の小さなコンクールには審査員で呼ばれることも有るし詩吟教室も持ってるから生徒さんも居る。
ただ詩吟自体あまりメジャーなものではないので詩吟教室で生計を立てられる程の生徒数ではない。
私も何度か教室に通ったことはあるのだけど、なかなか上達しないし、まず楽譜を理解して覚えるのが難解で通わなくなってしまった。
発声も難しく独特。

で、昨日、長女に用があってラインしたら、コンクールのために県外に出てるとのこと。
審査員で呼ばれたの?と聞くと、久しぶりにコンクールに出場するのだという。
いや、驚いた。
そして羨ましくも思った。
今の私には何かのコンクールに出場するような技術も才能も習い事も何も無い。
まだまだ詩吟のコンクールに出場者として参加する長女には尊敬しかない。

私の息子たちが空手を習っていた頃、むっちゃかっこよくて私もやってみたくなり一年間位教室に通ったことがある。
最初は白帯から始まり、黄帯、緑帯、茶帯と昇級試験に合格すれば帯の色が変わっていき、最後は黒帯の初段になり、段が上がると黒帯の端に刺繍で段数を飾っていく。
長女のコンクール出場を聞いて、空手の昇級試験を受けに行く度に、逃げ出したくなる程の心臓がバクバクの緊張感を感じたのを思い出した。
私が空手を止めた理由は、回し蹴りの練習で腰を痛めてしまったから。
回し蹴りは足を回し蹴るのではなく、腰を使って回し、最後に腰を引く。
何でも奥は深い。
空手の形の演技が好きで初めたけれど、切れが難しく締めが決まらない。
回し蹴りの最後の腰を引くってのが締めなのだ。瞬間の締め。
その練習で腰を痛め、残念だったけど茶帯で止めた。

ドキドキワクワクバクバクのあの緊張感を長女は未だに体験しているなんて、羨まし過ぎる。
ほんと、尊敬。
自己満足の世界で良いから、私もドキドキワクワクバクバクな体験が出来たら良いなあと思う。