回想。。。私と彼と彼女の出来事
もし、あの時、彼女が独身だったら、私はあれほど彼を好きになることはなかったと思う。彼女が既婚者だったことが許せなかったのかもしれない。
そう、自分のことを棚に上げて?と非難されてもだ。
あの頃の私の精神は病んでいたのだと思う。
今となっては、全部言い訳にしかならないけれど。
私は凄く意地悪で姑息な女だと知った。
「私、昔から、絶対浮気しない人としか付き合わないことにしてるの。この人は絶対に大丈夫って思える人を選んでるの。」って彼女は私に言った。
「あら、そうなんだー。」って私、答えながら心の中で笑ってた。
その後、彼の背中や首筋に思いっきりキスマーク付けてやった。
泣いてる彼女を虫刺されの痕だと宥めるのに苦労したと彼。
「あら、ごめんなさい。」って私。
オフ会のグループの仲間には、ふたりが付き合っているということを絶対に秘密にしてほしいという彼女の真意はどこにあったんだろう。
オフ会時、グループ内の男性の膝に嬉しそうに座ってる彼女を、遠くから無表情で見つめていた彼。そんな彼を憐れんで見つめていた私。
みんなで一緒に泊まったホテル、彼女が楽しくおしゃべりしてる隣の部屋で、彼に寄り添いキスさせた私。
「私のどこがそんなに好きなの?」と彼女に聞かれたと彼。
「そんなに」っていう言葉を使う彼女の自信の凄さに辟易した。
「彼女のおバカなところが堪らなく可愛い。ほら、おバカな子ほど可愛いって言うでしょ。」と、彼はぬかす。
そのまんま、おバカなところって、言ってやれば良かったのになーと心の声。
「彼女から連絡があって、クラミジアの陽性だったからあなたも検査に行ってと言われたから、一応連絡しとくね。」と、彼。
その後、検査に行って、私も彼も陰性。
「で、彼女の陽性は誰からと思ってんの?陽性っていうことがどういう意味か分かってんの?」と私。
「うん。。。。。仕方ない。」って彼。
「彼女の事がそれ程好きってことなのね。。。。」って言うしかない私。
「彼女が一番好きなんだよ。でも彼女と別れたとしてもあなたが一番になるということではないんだよ。」と彼。
「良いのよ、私があなたを好きなんだから、それだけで。」
「あれは嘘だったの?」って私。
「私は嘘をついたんじゃない。あの時はそう思ったんだ。状況が変わっただけだよ。」って彼。
「目から鱗だわ。これからはその言葉使わせてもらいます。」
「もう誤魔化せなくなったから、君とは会わない。」って彼。
「そう、じゃあ彼女に全部バラすから、じゃなきゃ私の気持ちが抑えられない。」
「そうしたかったらするといいよ。」と彼。
私がそんな愚かなことはしない女だと思った?
「浮気をバラすと脅されてたから私との関係を続けてたって言い訳した。」
それからは修羅場。私の以前のブログに彼女から攻撃の嵐。
私、意外と楽しんでたかも?
いや、実際おバカな彼女の攻撃はおバカで楽しかった。
「誰も傷つけたくないの。」って彼女。
旦那はこれまでの幾度もの彼女の不貞を見て見ぬ振りで、離婚はしないと。
「私は人の愛し方が分からない。両親のような仲の良い夫婦になりたいだけ。」
「旦那と離婚してあなたと結婚したいと思っているけど、あなたの収入が不安定すぎるから踏み切れない。」
「私と一緒に旅行に行ってくれませんか?」出会って数回目の時に、彼をそう言って誘った彼女。
私が聞くから、彼は全て詳細に教えてくれていた。
彼女は底抜けにおバカな女だけれど、彼も私も同類だったんだろな。
当時、13歳も離れた年下の彼女は33歳だった。
今では50歳になってるはず。
あれから直ぐに離婚したという。子ども好きって言ってたけど、子どもがいなかった。多分旦那とは結婚して直ぐにセックスレスになってしまったんだろうな。
旦那と離婚する前後、私と彼がよりを戻して付き合ってた頃、彼女は彼を呼び出し
「ねぇ、私があの人にされたことと同じことしない?」って、しこたま私への悪態をついた後、誘われたと彼。
「で、何て答えたの?」
「断る。私が今付き合ってる人の事を私の前で悪く言うのは止めてくれ。と言った。彼女はもう終わってるね。」と、笑いながら彼。
「ふ~ん。」って私。
「最近ね、彼が私と付き合ってるのはお金かなーって思うようになったの。彼と付き合うようになって、もう200万くらいは使っちゃったもの。」と彼女。
確かに、私も同じくらいの額にはなってた。
遠距離。。。17年前、往復の飛行機代、宿泊代、食費、諸々、一度の逢瀬に10万はかかっていた。
「予算は3万だから。」と彼へのお誕生日プレゼント。
「これが良い。」と彼が持ってきたコーデユロイの臙脂色のブレザーは5万だった。
急用だからと、現金を送ったことがある。
彼女は別れた後に貸したお金は回収したと言っていた。
勿論、「彼が貸してほしい。」と言ってきた分のお金は数回の分割で回収した。
見るに見かねてあげたお金は諦めた。
彼には、見事なまでに良い人生勉強をさせて貰った。